しごととおしごとの狭間で

ひっそりと140字では収まらない独り言を格納しようかと。備忘録で他人に読ませようというつもりはあまりないので、以前に軽く書いていたときの過去投稿を追加したり、文章を後から書き換えたりしようかなと思ったりします。(2019年1月現在)

春風亭昇太「オレスタイル」

ワッハホール

今年中に参戦できたらいいなあ~と思っていた昇太師匠の独演会、大阪で見られる幸運に恵まれて、はやくも実現しました。

東京だと、独演会は常にプラチナチケット化 or チケットに余りがあっても平日&交通の便が悪いとこでのライブ、ってことで行くチャンスはなかなかなくて。 東京の噺家にしては珍しく、大阪公演を積極的に行っているようで、数えて6回目ということだが、今回は初のワッハホールということもあってか(客層が老若男女バラエティに富んでいるため?)、アウェイ感ありあり。探りを入れる一席目の枕が長いのなんのって・・・。(師匠は、三席目の枕で反省してましたが)

考えてみれば、人生初の生落語なのだが、師匠自身がこのところ芝居側に寄ってきている(東京では、先月は舞台出演)のもあって、構成はいわゆる寄席っぽい感じではなく、暗転→導入部で「携帯電話撲滅キャンペーン」コントVTR→出囃子、という流れで入りやすかった。 演目は、以下の三席

 青菜(古典)    あらすじはこちら

 遠い記憶(新作)  小学生の時モテ過ぎた男が、今や女子社員にハナつまみものに
         扱われているサラリーマン。仕事でもポカをし、追われるように
         出身地に帰り、以前案内状をもらっていた「同窓会」に出席する
         ことになるのだが…。

 《中入り》

 不動坊(古典)    あらすじはこちら

いやあ~、面白かったわ~。 脂が乗り切っているヒトちゅうのは、何やらせても場の空気を一瞬にして支配してしまうもんで。
特に二席目の新作は、師匠お得意の動きまくる演目ちゅうこともあって、熱が一層入って動きまくる動きまくる。
三席目のオチの「弁慶」、実はよくわからなかったのだが、あとでネットで調べたところ、植木屋が言葉に詰まったので「弁慶」が「立ち往生」というダブルミーニングがこめられているようで、まさに「はたとひざを打ち」ましたよ。

こういうのを見ると、野田秀樹なんかがやっている言葉遊びにもちゃんと古典の裏づけがあるんだよなあ~などと再確認できたりして嬉しいもんです。